3月13日 電気・水道復旧(ガスはまだ)(東日本大震災3日目)

まだ電気も水道も復旧しておらず、カセットコンロを使ってお湯を沸かしたりしています。ただカセットボンベが足りなくなるのではと不安でした。そんなこんなしていたら……!という東日本大震災3日目の反省日記です。

2011年3月13日(日) 電気・水道復旧

カセットコンロとカセットボンベは必須!

起床。
まずはカセットコンロでお湯を沸かしました。震災3日目にしてようやく着替えお湯で顔や体を拭いてさっぱり温かいお茶を飲みながら昨日買ったパンを食べて、ずいぶん落ち着きました。まだ髪は洗えてないけど。

もう、とにかく、仙台寒い!!!(2回目)

なので、水で顔を洗ったり体を拭いたりできませんでした。暖かい関西出身だから寒さがめちゃくちゃ堪えました。

カセットコンロを用意していて本当によかったのですが、カセットボンベが3本しかなくてやや心もとなかったです。昨日の街の様子だとカセットボンベもしばらく買えなさそうだなと思っていたら、この後本当に買えなかったので不安でした。

カセットボンベは1本で約1時間使えるそうです。
東京備蓄ナビによると、大人二人の我が家はカセットコンロ1台につき1日4/3本備蓄した方がよいそうなので、1週間だと約10本になります。1か月だと40本以上なのですが、さすがに場所がないので、30本備蓄しました。

しかし「1日4/3本」というのは1日3回ガスボンベ1本ぐらいを使って食事を作るという目安です。うちは1日3回食事を作るつもりがないのでなんとかなるかな~。

またカセットコンロもシンクの下に仕舞っていて壊れなかったからよかったものの、壊れていたらお湯も沸かせなかったんだなぁと思います。

二人家族の我が家でカセットコンロ2台持つのは現実的ではないので、他の熱源として、発熱材固形燃料+ポケットストーブバーベキューコンロ+炭+着火剤を準備しました。

固形燃料は気化しやすいので、小鍋などに日常的に使って定期的に入れ替え(「ローリングストック」または「日常備蓄」などと呼びます)がオススメです。見た目もちょっと旅館ぽくて楽しいです。

バーベキューコンロは、基本的にバーベキューしないし一度使っただけなのですが、カタログギフトでもらったものなので、まあよし。マンションだからあんまり出番もなさそうだけど、いざとなれば河原に行こうかと。

・カセットコンロ、カセットボンベを準備しておく
・カセットボンベは被災想定にあわせて必要量を備蓄
他の熱源も用意すると安心(発熱材、固形燃料、バーベキューコンロなど)
・固形燃料は気化するのでローリングストック(日常備蓄)必須

街の中心部で電気・水道が復旧

夫の職場から電気と水道が復旧したという連絡が来ました。やったー!

炊飯器とポットを家から持ち込み、ご飯を炊いたりお湯を沸かしたりしました。昨日ガソリンが給油できていたからこその機動力。ありがたかったです。携帯もばっちり充電できました。フリーダムな職場だったのもよかった。

ご飯を炊いている間に街へ買い物に行くことにしました。電気が復旧したので、コンビニなどいくつかのお店が開き始めていました。セブンイレブンで1人5点までということで買い物ができました。この日はレシートをもらいました。

11日・12日は停電していてレシートも発行されなかったことを思うと電気って本当に大事。電気があるって素晴らしい!

特になにも考えず、残っている物の中から食べられそうな物を買ったのですが、当時のレシートをよく見ると辛い物が4つもありました。たしかにトイレに不安があるときだと辛い物は避けてしまうかも。

我が家は辛い物好きだし、トイレはお風呂の水で流せたので、ためらわずに購入したのだと思います。食料確保という意味でも、やっぱりトイレについては十分に備えておきたい。トイレットペーパーや電池、ガスボンベを探しましたが、この日はまったく見つかりませんでした。

また、電気と水道が復旧したおかげで、いくつかの飲食店がお弁当を販売していました。変則メニューで居酒屋が中華弁当を売ったりしていましたが、ともかくありがたい。電気と水道があるって素晴らしい!

うさんくさい移動販売車が増え始める

このころから仙台市中心部では、うさんくさい移動販売車を見かけるようになりました。

郊外から持ってきた野菜やお米を譲ります、といううたい文句ですが、どう見ても異常に高い。お米2キロで3000円というだけでも高いのに(10キロ15000円って!)、絶対2キロ入ってないやろ!という袋の小ささ。

キャベツも白菜も傷んでるし、うさんくささしかないのですが、仙台の人たちは人が良いから「こんなときに持ってきてくれてありがとう」と言って買ってました。いやいや、騙されてませんか!?

わたしたちは関西人なので、商売のときにすんなり人を信じることなく、疑ってうさんくさいと思ったら近寄らない、という習性がありますが、仙台の人たちは本当に人がいいから、見ていてハラハラモヤモヤしました。

いいんですよ。相場に比べて高かろうと品質が悪かろうと、買いたいなら買えばいい。それが商売ですから。でもなんというか、モヤモヤするんですよね……。

ただ、食べ物は品質管理されてるかどうか怪しいですし、健康被害があっても移動販売だと泣き寝入りです。売ってる人たちが本当に生産者とも限らないし、なんなら畑から盗んだ物を売ってるかもしれないので、うさんくさいかどうかはよく見て考えた方がいいんじゃないかとは思います。

人それぞれ考えがあるかと思いますが、こんなこともありますよという一応ご参考まで。

家の電気・水道も復旧!大きな余震に備える

昼食は夫の職場で中華弁当を食べ、家に帰ってからはお昼に炊いておいたご飯とセブンイレブンで買ったシュウマイで夕飯にしました。ポットのお湯でお味噌汁やお茶も飲めたし、軽く顔や体も拭けたのですっきり。

いや~電気と水があるといいね~早くうちも復旧しないかね~なんて話していた21時ごろ。ふいにトイレの水がごぼごぼと音を立て始めたので水道が復旧したことがわかりました。電気をつけてみると電気もつく!やったー!!!

ああ!電気と水があるって素晴らしい!

結局、我が家の水道は止まっていたわけではなく、電気が止まっていたので汲み上げられていなかっただけだったのですが、そんなことはどうでもいい!いますべきことは家事だ!!

このころには、最初の地震よりもさらに大きな余震が来るかもしれないと言われ始めていたので、とにかくやり残していたことをやらなければ!とめちゃくちゃ動きました。

ずーーーっと気になっていた、扉がロックされた洗濯機に入っていた洗濯物を洗濯して、漬けっぱなしだった食器を洗い、3日前のお風呂の残り湯を抜いてキレイな水を風呂おけ一杯まで張りなおしました。電気と水道が復旧したと言っても一時的だったり、大きな余震がきてまた止まったりするかもしれないので、もう一度お米を炊いて冷凍。まだガスは復旧していないので、ポットでお湯を沸かして3日ぶりに頭を洗いました。

ああ!電気と水があるって素晴らしい!(2回目)

しかし、浮かれる我々の背後で、ようやくついたテレビは悲惨な現状を伝えていました。津波被害を受けた沿岸部にはいまも支援物資が届かないところがあり、原発事故は予断を許さない死者の数は増え続けていく

いろんなことがままならず、わたしが何をどう考えたところで、どうにもできないことはどうにもできない。分かってはいるのですが、ツライなぁと思いました。

この日は暖房をつけることができたので、寝室を暖め、ベッドで眠りにつきました。

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