3月23日から月末 物資回復の兆しと、防災備蓄の必要量(東日本大震災半月ごろ)

ずっと買えなかったトイレットペーパーをゲット!野菜もお米も買えたし、ガソリンも手に入りやすくなってきた!深刻な物資不足から少しずつ回復してきた東日本大震災2週間後ごろの日記です。

トイレットペーパーは全国チェーンのお店の入荷が早い

3月24日 トイレットペーパーをゲット!

この日も日課の買い物に出かけました。
パンやカップラーメンなどが少し手に入るけれど、買いたい物を買いたいように買えるという状態とはほど遠く、なんだかんだで毎日散歩がてら買い物には出かけるという状態でした。

このころ必死で探していたのはトイレットペーパーです。
震災前からあった8ロールも残り1ロールに……。ヤバイ!ヤバすぎる!

ティッシュはまだ買い置きがあり、いざとなればティッシュで拭けばいいのですが、水に流せないから袋に捨てなきゃいけない。ご存じですか?お尻拭いた後のティッシュペーパーって溜めておくと臭いんですよ……。

おむつや生ゴミを入れる防臭袋があればマシだったと思いますが、当時は知らなかったので用意していませんでした。なので、最近臭わないと評判の「防臭袋BOS」をS、Lサイズ購入しました。試しに納豆の容器を入れてみたら、ほとんど匂いませんでした。納豆嫌いのわたしが臭わないぐらいなのでかなりの防臭力だと思います(納豆は夫が食べてる)。

しかし当時はティッシュはあるけど防臭袋はない状態。
せっかく水が流れるんだし、なんとかトイレットペーパーを手に入れたい!と、日々、トイレットペーパーを探し求めていました。

すると、家の近所ではなく少し遠いけど大きな地元ドラッグストアにトイレットペーパーが1パックだけあるじゃないですか!!!

やったーーーーー!!!!!がんばって歩いたかいがあった!
これで安心してお尻が拭けるぜ!

と大喜びで購入し、この日は帰宅したのですが……。

3月25日 他のお店で大量トイレットペーパー売り出し中

前日にトイレットペーパーをゲットしていたので、気持ちに余裕を持って買い物に出かけました。いや~、お尻が拭けるというだけでこの清々しさ!

今日はちょっと遠出して普段行かないお店に行ってみようかな~と、鼻歌気分でたどり着いた店先には、

トイレットペーパー1人5点まで

という張り紙の下に大量のトイレットペーパーが置かれていました……。マジか……。しかも1人5点て……。

歩いてきたし、重いので5点も買えないのですが、せっかくなので1つ買いました。昨日の高揚感はどこへ……。

このとき学んだのが、地震直後は地元のお店が強いけど、しばらく経ったら全国チェーンのお店の方が品揃えがよくなるということです(3月12日の記事参照)。

特にトイレットペーパーはかさばるので、輸送コストがかかるわりに売値が安く、売り場にもたくさん並べづらいので、小さな店舗だとすぐ売り切れちゃうんですよね。

幸いだったのは、この経験があったおかげでコロナ禍でもトイレットペーパーに困りませんでした。買い置きがあったし、買い置きが少なくなっても買えそうなお店に目星をつけることができました。

しかし、1日違いでこのテンションの落差よ。
ちなみにティッシュペーパーも1人5点まで買えました……。たくさんあっていいことだ(涙)。

・トイレットペーパーは余裕を持って買い置く(基本)
・なくなりそうになったら、全国チェーンのお店で探す方が効率がよい
・水に流せない場合に備えて防臭袋も準備する

希望の値段や商品ではないが、食料が手に入り始める

3月23日 ちょっと高めの野菜とお米を買う

トイレットペーパーを買う前日、野菜とお米を購入していました。駅前のちょっといい専門店で購入したので、いつも買う物よりちょっとお高い。

まあ、でも手に入るようになってきただけありがたい。

と思っていたのですが……。

3月25日 「いつも買っている」「希望する商品」が買えるわけではない

トイレットペーパー1人5点までのスーパーで、いつもぐらいの値段の野菜やお米も売ってたんですよ!え、なにこれ、デジャブ!?

いかんせん物資回復の先が見通せず、野菜やお米は見かけたら買うしかなかったので仕方ないのですが……。ちなみに先に買ったトイレットペーパーもちょっと高かったんですよ。なんてこの店は良心的なんだ……。

とはいえ「いつも買っている」「希望する商品」が買えるわけではありません。

当時、豆乳を飲んでいたのですが、いままで見たことがないブランドの商品しか棚に置いていませんでした。牛乳はこの日も、この後もしばらく見かけませんでした。

もちろん非常時ですから贅沢は言えないのですが、アレルギーがあると慎重に商品を選ばないといけないのでこの状況はつらい。

わたしは震災後に、シラカバ花粉症の交差アレルギーで豆乳が飲めなくなり、グルテン不耐症だと分かったのでグルテンフリーや小麦不使用の物しか食べられず、持病の関係でキャベツを食べるとお腹を壊すようになったため、あまりキャベツを食べなくなりました。

つまり、牛乳の代わりに豆乳を買うわけにもいかず、非常食定番のインスタントラーメンも缶パンも食べられない。火を使わずに食べられるパンも買えず、比較的出回りやすい野菜であるキャベツは、食べると逆にお腹を崩すというわけです。ちょっとなら食べられるんですけどね。

アレルギーがない人に比べて、さらに長い期間、食料不足が続く可能性が高い。

この日もキャベツはありましたが、レタスなど痛みやすい葉物野菜はありませんでした。当時はキャベツも食べられたので助かりましたが、もしいまの状態だったなら、まだまだ野菜が手に入らないので、ビタミン不足が続いたでしょう。

この「いつも買っている」「希望する商品」が買えなかった経験はとてもタメになりました。

この経験を踏まえて、政府推奨の食料備蓄量は1週間分となっていますが、アレルギーがあるわたしは1か月分の食料を備蓄することにしました。

東日本大震災15日目でもこの状態だったわけです。おそらくわたしが次に遭遇するであろう南海トラフ大地震でも、アレルギーや体調に応じた食料を手に入れるには、なんやかんや1か月ぐらいはかかるんじゃないかと思っています。

皆さんもアレルギーがあるとか、好き嫌いがあるとか、こだわりがあるとか、なにか配慮が必要なら防災備蓄は念入りに!「非常時にわがまま言うな」なんて言う人もいますが、事前に自分で準備するのはわがままではないし、むしろ非常時に困らないように備えておいた方が絶対いい!

防災備蓄の食料や水については、日常的に食べたり飲んだり消費して、消費した分を買い足す「日常備蓄(ローリングストック)」がオススメですよ!日常備蓄について詳しくは別記事で!

この後、月末までにもう一度ガソリンが給油できました。このころは1人3000円まで。2時間待ちだったそうです。4時間並んで2000円だったころを思えば少し回復傾向?

非常時は「いつも買っている」「希望する商品」が手に入りにくい
・どうしても必要な物は「日常備蓄(ローリングストック)」で多めに備える
・アレルギーなど配慮が必要なら食料備蓄量は1か月ぐらいあった方がいい

コメント

タイトルとURLをコピーしました