3月11日 帰宅後 部屋の様子について(東日本大震災当日)

東日本大震災当日。職場から歩いて帰宅し、家についてから確認した部屋の様子です。阪神・淡路大震災の経験から、結構対策をしていると思っていましたし、功を奏したところもあるのですが、失敗も多く……。以下、どうぞ当日の部屋の様子をご覧ください。

突っ張り棒はすごい!が、大地震後は要確認

さて、3月11日(金)19時ごろ。自宅に帰ってみると、水道・ガス・電気といういわゆるライフラインは止まっていました。まあこれは職場も止まっていたので想定内。

暗い中、様子を見ると結構物が落ちていてあちこちに散乱していることがわかりました。しかし、食器棚や冷蔵庫など背が高い家具は、突っ張り棒をしていたおかげで倒れておらず中身も無事でした。

突っ張り棒は家具が倒れてくるのを防いでくれるので、部屋にいるときにケガをしないというメリットもありますが、食器棚や冷蔵庫が転倒しなければお皿や調味料の瓶なども割れないので、片付けが楽だというメリットもあるなと思いました。

普段使わない部屋に置いてあった背の高い本棚は、本棚と天井との間が狭くて突っ張り棒が使えなかったのですが、隙間に分厚い本を詰めておいたら倒れませんでした。詰めるなら複数冊よりぶっとい1冊の本の方が安心感がある気がします。ありがとう、姑獲鳥の夏、そして魍魎の匣。

自宅付近は震度6弱だったので、揺れがましだったのもよかったのだと思います。震度1から震度7まですべての震度を経験した震度ソムリエのわたしとしては、震度6弱と震度6強には大きな壁を感じます。イメージでいうとこんな感じ。

震度1≦2<3≦4<5<<<6弱<<<(超えられない壁)<<<6強<<<<<<<<<7

さらに海溝型と直下型地震では「揺れの質」が違うので、あれほど長く揺れたにもかかわらず、この程度の被害で済んだのかもしれません。

ただ、突っ張り棒はすごかったですし、ありがたかったのですが、過信してはいけないとも思います。

というのも、後日仙台から転居するときに、突っ張り棒が中で折れていることに気づいたんです。突っ張り棒は真ん中あたりに長さを調節できるようアジャスターがあるのですが、その中で折れていました。

本震後、「さらに大きな地震がくる可能性がある」と言われていたのに、家具が倒れなかったことに安心し、ズレているのを元に戻しただけで突っ張り棒自体を見直していませんでした。一度外して、突っ張り棒自体をチェックしておくべきだったなと思いました。

  • 突っ張り棒による転倒防止対策はかなり有効!
  • 大きな地震後は転倒防止対策グッズも壊れる可能性があるので、必ず取り外してチェックする

扉が開く可能性(物理的に)

地震って、揺れの方向建物の立つ位置・方向によってかなり被害が変わることがあります。

阪神・淡路大震災の時も、同じような年代の建物でも道のあちらとこちらで倒壊していたりいなかったり、似たようなつくりの家でも断層に対して平行に立っているか直角に立っているかで被害が大きく変わったりしていました。

東日本大震災の時には、家具の転倒防止対策はしていたのですが、扉が開かないようにする対策までは気が回っていませんでした。というより、阪神・淡路大震災の揺れは20秒程度で、なにより転倒防止対策が大事だったのに対し、東日本大震災の揺れは3分以上続き、家具が倒れなくても扉が開いて中身が飛び出してしまったお家が多かったのだと後で知りました。

これも「揺れの質」を理解していなかったせいだなと反省しました。いまは食器棚や吊戸棚には100均で買えるチャイルドロックをつけています。冷蔵庫は夫がめんどくさがるのでロックはつけていませんが、キッチンの一番奥に配置し、中の物が飛び出た場合はあきらめることにしました。日々の利便性をどこまで犠牲にして地震対策をするのかというのは難しいところ。ま、妥協も必要ですよね……。

  • 食器棚・吊戸棚の扉はチャイルドロックS字フックなどで留める
  • 家人の生活の利便性を考えて、時には妥協も必要(もしくは説得する)

防災用品は蓋が閉まる箱やリュックに、灯りはあちこちに

リビングはテレビやパソコン、DVDレコーダーなど家電の他は、基本的に割れる物は置いていませんでした。腰より低い位置の棚があり、カラーボックスみたいに扉がないので書類など中身は全部散乱していましたが、それほど気にならなかったので、端にかためておいて翌日明るくなってから片づけました。

お花のある生活なんてオシャレだと思うのですが、リビングに花瓶を置く気にならず(割れるし水が飛び散るから)、いまだに我が家は殺風景です。

困ったことは、ロウソクや懐中電灯、小型ラジオなど防災用品を入れておいた箱がぶっ飛んで中身が散乱し見つからなかったことです。スツールにもなる箱だからリビングでちょうどよかったんですけどね……。

せっかく懐中電灯やラジオを用意していても、停電した暗い家の中では見つけられませんでした。当たり前だけど、暗いから。

暗くなってから家に帰る想定をしていなかったので失敗しました。まさに震災当日必要なものが見つからず、翌日に見つかったのでむなしい気持ちになりました。

結局、夫が出席した結婚式の引き出物で、新郎新婦の名前が入ったハート形のキャンドルだけが見つかり、それを使って灯りにしました。震災当日は、ガスが漏れていたり、倒れて火災になる可能性があるので火を使うのはよくないのですが、やむを得ない。

しかし暗い部屋で他人の名前が入ったキャンドルを見つめる姿はかなりシュールだったと思います。

ラジオも、夫が大人の工作シリーズで手作りしたラジオがたまたま見つかったのでそれを使いました。なにが幸いするかわかりませんね。

懐中電灯やラジオを入れた箱をリビングに置いていたのは、阪神・淡路大震災の後に「防災リュックがあっても押入れの奥にしまっていると家が倒壊したときに取り出せない。いざというときすぐ取り出せるところに置いておくこと」と言われていたからなのですが、このときに関して言えば失敗だったなと思います。

防災用品蓋が閉まる箱やリュックなどに入れること、複数の場所におくことで散乱したり家が倒壊したりしても取り出せる可能性を増やすことが大事だなと思いました。いまはすべての部屋に懐中電灯やランタンを置き、ラジオは押入れと寝室に置いています。灯りは大事!

  • リビングに割れ物は置かない
  • 防災用品は蓋が閉まる箱リュックなどに入れる(ぶっ飛ぶので)
  • 特に灯りやラジオは複数の場所において取り出せる可能性を増やす

家電は耐震マットや紐などで固定。基本壊れるものと覚悟する

テレビやパソコン、DVDレコーダーなど、リビングで使う家電は100均で売っている粘着性のある耐震ジェルマットや紐を使って固定していました。専用の固定具などで固定しておらず、なんとなくやる気がないのは「家具に固定したところで、家具ごと転倒したらどうせ壊れるし」と思っていたからです。ちなみに壁に固定する用具もありますが、「どうせ外れて吹っ飛ぶし」と思っていたので使っていませんでした。

せいぜい、倒れてくるまでの時間をかせいでくれて、自分たちが逃げる時間を作ることができればいい、という対策です。

しかしこれも直下型地震かつ震度7を想定していたからでした。

海溝型地震震度6弱ならちゃんと機能して転倒を防いでくれていたので対策しておいてよかったです。想定が極端すぎたので、ちゃんとやらなきゃダメだな!と思っていまの家ではいい耐震マットと固定具になりました。

とはいえ、なにをしたって、家電は壊れるときは壊れます

うちには持ち運べる大きさの石油ファンヒーターが2台あり、地震で転倒していなかったのですが、電気が復旧した後につけてみたら、1台壊れていることが発覚しました。ほとんど移動してなかったのに……。

おそらく中に灯油が入っていたのが重しになってあまり移動しなかったけれど、そのせいで逆に内部の揺れが激しくなり、電気系統部分が壊れたのではないかと思われます。ま、なにをしたってしなくったって壊れるときは壊れます。買いなおしができるものですから、この程度の被害は諦めましょう。家財保険をかけていれば保険がおりるかもしれないし。我が家は食器も割れなかったので、壊れた物はこの石油ファンヒーター1台だけです。

パソコンは幸い無事でしたが、石油ファンヒーターと同じように、固定していたとしても地震で中身だけが揺さぶられて壊れる可能性があります。パソコンは本体というよりも、データが大事なので、いまはデータを外付けハードやDVDなどにバックアップ稼働中の案件やよく見るデータクラウドサーバーに置いてあります。ここら辺は(個人的に)めちゃくちゃ大事なのでまた別記事でくわしく書いていきますね。

  • いろんなタイプの地震があるので、家電はちゃんと固定しておく
  • それでも家電は壊れるときは壊れるものと覚悟して対策をする
  • パソコンは本体よりデータが超重要
  • データは外付けハードやクラウドサーバーでバックアップを

寝室はシェルター化したらものすごく寒い

地震対策でよく聞くかと思いますが、我が家も寝室にはベッドと背の低いチェストしか置いておらず、しっかりシェルター化していました。とにかく「ここだけは安全!」という場所を作っておくと寝るときも安心です。在宅中に揺れた場合にも逃げ込めます。

しかし、ものすっっっっっごく寒い!!!

家具がなくすっかすかなので、昼に蓄熱せずものすごく寒くなるようです。

神戸の実家だと布団を重ねれば真冬でも暖房なしで寝ることができるのですが、仙台は暖房器具なしではどうにもこうにもなりませんでした。仙台の寒さをなめていました。

やむを得ず、寝室に比べれば物が多いリビングのこたつ服を着たまま寝ることにしました。しかし、ロングのダウンコートだけどまだ寒い。

神戸だとそこまで寒くならないので、寒さ対策を考えたことがなかったのですが、東北や北海道、関西でも山間部など、寒さが厳しいところに住むならがっつり寒さ対策をした方がいいと思います。

エアコンや床暖房はもちろん、石油ファンヒーターも電気がなければ着火されず動きません。電池式の石油ストーブカセットボンベで動くカセットガスストーブなど用意しましょう。

うちはいまオール電化の賃貸マンションで、火が出るストーブは禁止されているため購入しませんでしたが、実家の母用にカセットガスストーブを購入しました。母いわく「温まるまでが早くてよい。脱衣所やキッチンなど、エアコンでは温まりにくいところで使うのによい。カセットボンベをローリングストックできるのもありがたい」とのことでした。

【追記:2021.12.01】
先日実家に帰ったら「あれな!重いから小さくて軽い電気ストーブ買ったわ!脱衣所もぬくくなってええで!」と母が言ってました。マジかよ、母ちゃん。まあ母は高血圧の持病があり、外気温がストレスになって血圧が上がってしまうようなので、非常時用に電気を使わないカセットガスストーブは必須なんですけどね。いくら非常時に必要でも、不便だと使い続けられないんだな~と実感したエピソードでした。今度買い替えることがあったらイワタニのカセットガスストーブを買おうと思ってます。実家にあるのより小さくて軽いし燃費もいい。実家のは連続燃焼時間約1時間30分~2時間。イワタニのマイ暖は約3時間20分。燃費いいな!
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我が家は寒さ対策寝袋とテントを買いました。ものすごく寒いときには寝袋を着てベッドで寝ようかと思ってます。寝袋は布団より断然あったかいです。

テントは空間が狭くなるので、人の熱で空気が暖まりやすくなります。寝袋+ベッドでも寒いなら、テント+布団+寝袋にしようかと。

寝袋は数千円~数万円の物までピンキリです。安い物は寝袋の中に湿気がこもり、逆に体が冷えることもあるので、ものすごく寒さが厳しいところならば、多少高くとも登山で使えるようなダウンの良い寝袋を購入した方がいいと思います。うちの寝袋はめちゃくちゃ湿気がこもります。買いなおすかは悩むところ。

テントも空間が仕切れるだけのものです。屋内や避難所なら目隠しにもなるし十分だと思います。しかし屋外で過ごすにはやや不安ですし、雨や風など悪天候には対応できません家の倒壊を避けて庭に一時避難したいという人は、ある程度しっかりした登山用のテントを買う方がいいと思いますよ。

いまは暑い関西に住んでいるので、夏に被災した場合を考えて暑さ対策をしているのですが、それはまた別記事で!

  • 電池式の石油ストーブカセットストーブなどを用意する
  • 諸事情で利用できない場合は、寝袋やテントを用意する
  • 寝袋・テントの品質は住む場所・避難したい場所の環境に応じて考える
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